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渋谷シネマライズ『黄金のアデーレ 名画の帰還』

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渋谷のシネマライズが2016年1月で閉館してしまうというので、最後の記念に映画鑑賞してきた。上演プログラムは「黄金のアデーレ 名画の帰還」。

参考:シネマライズ – Wikipedia
参考:シネマライズ オフィシャルサイト
参考:渋谷「シネマライズ」閉館へ 「役目終え」30年の歴史に幕 – シブヤ経済新聞

自分がここに訪れていたのは、映画に勢いがあった時代だなあ。
映画マニアってわけじゃないし、実を言うとシネマライズはちょっとお洒落っぽすぎて、当時の自分には敷居が高いようなイメージも持ちながら、何度か足を運んだ。
過去公開作品リストを見ると映画を通して時代の流れを俯瞰できる気分になれて面白い。

新しくて現代的な建物のイメージがあったんだけど、1986年の開館で、もう30年近い歴史がある映画館だった。いちおうミニシアター扱いなんだな。設計は北川原温氏で、「機械」をイメージして設計したらしい。打放しコンクリート壁が安藤忠雄っぽいなーとか素人ながらに思ったんだけど。

▼ロビー階段の壁は映画関係者のサインや落書きだらけ。

▼ケラリーノ・サンドロヴィッチのサインもある。

▼小さな白いタイルづくしのトイレ。レトロなような、ナチュラルテイストで現代風なような。

係員の人がじっと見てるから写真を撮りづらかった…
カメラマークがついてる所写真とっても大丈夫ですかーとお尋ねしたんだけど…

▼ロビーに展示してあったクリムトの贋作(模写)
アーブル美術館 藤原天馬(2004年生)
グスタフ・クルムト作
「アデーレ・ブロッホ・バウアーの肖像Ⅰ」模写

肝心の映画「黄金のアデーレ 名画の帰還」はというと、クリムトの絵を知っている以外の知識はなく観に行ったんだけど、予備知識がなくても楽しめる映画だった。というより、余計な知識が無い人のほうが楽しめる映画だったかも。

史実にもとづく話だそうで、それだけで十分劇的な内容なんだけど、いかんせん脚色が強すぎるというか敵味方をはっきり分けて描きすぎてるきらいがあったので、そのせいで非常に感情移入しやすく勧善懲悪ものの娯楽作品にも匹敵するようなスリリングで感動的で面白い仕上がりになっていたのだけど、もし自分が現実にその場にいたら主人公側でなく敵(オーストリア)側に理解を示したかもしれないなーと思ったりしたとか、なかなか複雑な感想を抱いてしまったのであった。なので総評とすると、ノンフィクションとしては△、一般的な映画としては◎って感じかな~。

偽りのない真実を追求したい人向きでなく、映画として楽しみたい人向きじゃないかな。でも自分はこういう騒動があの絵の裏にあったなんてまったく知らなかったので、導入口として見てよかったと思う。

ただクリムトのあの絵(アデーレの肖像)、自分は昔から表情があまり好きじゃないんだよね~。背景の装飾は好きなんだけど。

▼なお2013年8月18日に廃業した渋谷会館(ゲームセンターモナコ)は完全に解体されていた。

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